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【キューバ斑入り  水中葉】



○特徴

ルドウィジアsp.キューバの『斑入り』種で、水中では新芽から下葉にかけてピンク〜白に色づく繊細な細葉を展開します。

水草の斑入り種は、水中だと葉脈・葉の縁が白くなったり葉にかすれたような白い模様が入ったりすることがほとんどです。

しかし、キューバ斑入りは斑入りの水草の中では珍しく、葉全体が白くなります。葉全体が白くなる水草だと、アヌビアス・ナナの斑入り種『アルバ』や『ミルキー』あたりが知られているところですが、有茎草ではキューバ斑入りくらいです。

2013年頃に僅かの数が入荷したきり流通が途絶えてましたが、2016年初め頃から再度流通し始めています。

水上葉は基本的に覆輪(葉の外側が白く縁取られる斑入り)で、株によっては稀に昆虫などに見られる雌雄同体個体のように半分ノーマル・半分斑入りになったりします。水中でもこの形状が継続するか試しに検証してみましたが、今のところ継続する株は確認出来ていません。

水草の斑入り種は環境変化によってノーマル種戻ってしまう『先祖返り』が度々ありますが、キューバ斑入りはたまにノーマルに戻った株が現れるものの、形質としては安定している部類です。



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【 キューバ斑入り 水上葉  】



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【水上葉 比較写真  左 斑入り    右 ノーマル 】




○育成のコツ

参考環境
光量:  高光量
Co2添加:  必須
水質:  軟水

生長速度が有茎草の中でもかなり遅い方で、白い葉が関係しているのか葉にコケが付くと途端に弱まってしまうことがあります。コケが付かないようにするには、水流が緩やかなところに植える、点灯時間を一定にし光を過剰に当て過ぎないなどの工夫が必要です。

水中葉を今まで植えていた水槽以外の環境に導入すると根張りさえせずに溶けてしまうことがあり、水中葉の環境適応能力はあまり期待できない、という印象です。

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水上葉(出来るだけカットした日が分かるもの)を導入すると勢いよく根張りし水中展開の予後は良く、カットから3〜4日以内が理想です。

トリミング時は底床に植える部分を長めに取り、根を出しやすくさせてあげると良いです。

環境の良い水槽だとカットした下部から新芽が出てくるので残しても良いのですが、暗くなったり溶けてきたりした場合には取り除きましょう。





【番外編 水上葉の変化】

沖縄での水上生産時において、気候の変化により葉形を変えるという特性を確認しています。

特徴の違いを大きく分けると2つあり、個人的に【夏モード】・【冬モード】と呼んでいます。




【夏モード】
(初夏〜秋頃まで)

気温が上がってくると葉のフチに白い覆輪斑が入り、緑の葉色とのメリハリがバキバキでてきます。

見た目が凄く特徴的なので、水中葉で使っても水上葉をそのままビオトープに使っても鑑賞価値的に高めです。

小さい株の時は4枚以上の葉の輪生ですが、株が生長してくると葉が太くなり対生になってきます。

水上葉の形状の違いから水中展開時の早さに違いが出るのかを比べてみると、対生のものよりも輪生のものの方が早い印象でした。

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【冬モード】
(秋頃〜初夏)

気温が下がりはじめると、徐々に葉のフチの覆輪斑がなくなり葉色がクリームがかった緑色に変化してきます。

葉も小さくなり、茎も太らず細いままのことが多いです。

水中展開時は冬モードの方が夏モードよりもワンテンポ程早い印象です。






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