○葉が上方向に伸びるモスの仲間
○うねりながら伸びる葉が特徴的
(炎(flame-フレイム)が名称の由来)
○育成感はウィローモスに近く育成容易だが
活着性は無い
○特徴
水中生活が得意なモスの一種です。近年は組織培養カップでも出回る様になり、入手が容易になってきました。
水中が得意なモスは大体活着性があり、横方向に広がりながら生長するか垂れ下がって生長していきますが、フレイムモスは上方向に向かって生長します。また、葉に独特の『うねり』があり、その様相は名称通り炎(flame)の様です。
水上〜ミスト状態では底面を若干掴むものの活着性は弱く水中育成時にエビなどに触られて剥がれてしまうことがほとんどです。水中だと全く活着性がありません。なので、ウィローモスの様に期待せず、流木や石に糸でしっかり巻きつけてから育成するのが一般的です。
産地によっては『葉のうねり』具合に差が見られますが、うねりが少ない種類は育成に若干のクセがあるのでなかなか出回っていません。
葉色は光量の強さによって暗緑色〜黄緑色になり、Co2を添加した状態だとなんとなく『葉の質感』が良くなる印象です。
○育成のコツ
光量 :低光量〜
Co2 :無くても育つ あれば尚良い
適応水質 :弱酸性〜中性・軟水〜中硬水
特徴のあるモスはCo2添加が必須というイメージが強いのですがフレイムモスの育ち方はどちらかというと普通のウィローモスに近く、Co2添加無だと生長はゆっくりで若干葉が細くなるものの、育成可能です。
Co2添加があると、生長スピードが上がって葉がどんどん枝分かれしてボリュームも増し、フレイム(flame)モスの由来である『葉のうねり』が強くなります。調子がmaxだと気泡も付け、モスの中でも活発な種類です。
幅広い水質に対応しますが、モスなのでやはり新鮮な水を好みます。
葉が伸びてボリュームが出過ぎると、巻きつけた部分に光が当たらなくなり、最悪枯れてポロポロと取れてしまいます。そうなる前にピンチカットの要領でトリミングして、葉を短くしましょう。カットして出た葉は使用することができ、石や流木に巻きつけると次第に生長し伸びていきます。
上記の通り、ウィローモスに近い育成感なので、南米ウィローモスを何回やっても失敗しているけど普通のウィローモス以外の種類も水槽に入れてみたい、と感じている方におすすめの種類です。
○Co2無添加の環境の様子
Co2無添加の状態だと、上写真の様に葉が若干細くなりうねりも小さくなります。
コメント